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5709:天才プログラマーの愚行
2015.11.25
日記


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天才プログラマーの愚行
今のIT開発の無茶苦茶さを象徴するような事案が発生という話。



ソーシャルゲームの開発中に退職した従業員らが,会社から開発頓挫の責任を追及された事例。
http://d.hatena.ne.jp/redips+law/touch/20151122/1448185741

■事案の概要
Xは,平成26年2月,ソーシャルゲームの開発を目的として設立され,
最大20対20の大人数のリアルタイムバトルができるという特徴を有する本件ゲームの開発を行うこととなった。
Y1,Y2兄弟は,Xの設立前から,Xのグループ会社の依頼を受け,本件ゲームの開発に関わり,
Xが設立された後には,Xの従業員となって,本件ゲームの開発に従事した。

当初は,本件ゲームは同年3月18日までにリリースすることを目標としていたが,これに間に合わず,延期された。
その後,Y1は,同年5月21日付けで,Y2は,同月25日付けでXを退職したところ,
Xは,Yらが開発設計仕様書も作成せず,突然の退職によって本件ゲームの開発が頓挫して損害を被ったとして,
主位的に不法行為に基づく損害賠償として,予備的に労働契約上の債務不履行に基づく損害賠償として,
5400万円の賠償を求めた。



まず最初からスケジュールが頭おかしくて、
多分、2月以前からちょくちょく開発はやってただろうけど、
「最大20対20の大人数のリアルタイムバトルができるというゲーム」を2月設立、3月中旬にリリースって
1.5ヶ月しかないやんけ!

と、まじで時間なさすぎです。
その二人の開発者がとてつもなく天才でないと無理。
で、多分天才系の開発者だったように思えます。

こういう無里なスケジュールで開発が進むときは
大抵というか、ほぼ確実に「設計書を書いている余裕なし」です。

だって、やる必要があるのはプログラムを書くだけじゃないってこと。
DB設計、サーバー設計、インフラ設計、通信周りの設計、
スマホはいろんな端末と微妙にバージョンの違うOSがたくさんあってそれごとに最適に動くかのテスト。
あと多分グラフィック関係。

これら全部1.5ヶ月でやれってのが頭おかしすぎる。
2人でなく20人いても(無駄に人がいすぎて)まわらない可能性あります。
まあ、それだと人件費がやばいからまずないだろうけど。

で、その二人の開発者は普通の手続きをおえて会社を辞めたわけですが、
設計書無しのプログラムが残ってしまい、それを解読していくだけで工数がかかるから
その損失を払えと会社側が裁判をおこしたという話です。

結果は敗訴。

「明確な指示もないのに,信義則上又は雇用契約上,ゲームを完成させるためには必ずしも必要のない開発設計仕様書を上記のような手間と時間をかけて作成すべき義務があったということはできない。」


ということでした。
まともな裁判でよかった。


会社の落ち度は、その設計書を納品物として納めるように契約しなかったことかな。
むろん、そんなの書いてたら1.5ヶ月じゃ終わらないから
そもそもの最初のスケジュールがだめだったという時点で会社がダメ。
IT開発やったことのない会社でしょ、こんなの。


で、タイトルに書いた「天才プログラマの愚行」というのは、
天才にしか判らないコード残されても、後任が困るだけだからです。

なまじこの二人の開発者ができる人だったから
この二人しかわからないプログラムになってしまった。

残念ながら世の中天才ばかりではなく、むしろバカの方が多いから
バカでもわかるようにプログラムは書いてやらないと、後で絶対困るのですね。

「独りよがりのコードじゃなく、メンテできるコードを書け」ってのはよくある話です。

じゃないと、後任が大変で、実際そうなったから会社が裁判起こしたわけで。


でもこの業界、実際仕事をまわしているのは、
たくさんの普通ではなく、少数の天才です。

私もいろいろ現場まわってるけど、やはりどこにもそういう天才、というかすごく出来る人がいて
その人だよりみたいな場面ってのを見ています。

で、不思議なのは天才1人いれば普通の10人雇うより結果が出る世界なのに
給料は10倍どころか2倍にすらならない所ですね。

そら出来る奴は辞めるわけで。

ちなみに今、自分がこの業界嫌がって辞めたくなっているのは
実は同じ理由だったりします。
今まで、大体いつもできない奴の尻拭いで2人以上の仕事まわして負担倍増して体壊しているのに、
給料一人分でしたからねえw
(今はそういうのは完全拒否るようにした。自分の仕事しかやらなくしてます。)

で、天才は頭いいから、「悪事」に関しても頭がまわります。
意図してメンテ性の低いコードを書くこともできるはず。

今回のこの裁判は、二人の開発者による「復讐の意図」も多少あったように思えました。
できる人は「引継ぎの重要性」も理解しているはずだから、
自分がいなくなったら困るだろうなあという部分については、何かしらドキュメントを残してあげるんだけど
そうしなかったのは、復讐心があったように思えるわけです。


というわけで、天才が開発を仕切ると善意も悪意もすべて握られるから
管理者はそうしないように振舞わないといけないと思います。

そうすると人数必要で単純に単価かかっちゃうから
やっぱり無理なんだけどねw

あらゆるところがゆがんでいる。
それがIT業界ってやつよな~~。
まともじゃないね。
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